①火災現場で長時間動く救援ロボットは作れるのか、素人が本気で考えてみた

火災現場の救援ロボットと女子

はじめに(なぜ考えたか)

ニュースや訓練映像で火災現場を見るたびに、いつも同じ疑問が浮かびます。

「人が入れないほど危険な場所を、代わりに長時間動き回れるロボットは作れないのだろうか?」

ラジコンの延長のような話ではなく、家屋が燃えている最中、1000℃近い高温、煙、瓦礫、通信不安定という最悪条件の中でです。

専門家ではありませんが、電子回路やプログラムを少し触ってきた立場として、「どこが無理で、どこが理論上可能か」を一つずつ考えてみることにしました。


最初は可能に思えた点

最初は意外と楽観的でした。

・耐熱素材はセラミックがある ・モーターは磁石を使わない構造がある ・通信はAMなど低周波なら届くかもしれない

理屈の上では、パーツを全部“燃えない方向”に寄せれば、動くだけなら可能に見えました。

しかし、細部を詰め始めると、楽観は次々に崩れていきます。


耐熱モーターという最初の壁

一般的なモーターは、永久磁石、樹脂絶縁、接着剤など「高温が苦手な要素」の集合体です。

そこで候補に挙がったのが、リラクタンスモーターという構造。 磁石を使わず、鉄心の形状差で回転力を得る方式です。

理論上は高温に強くできますが、

・コイルの絶縁はどうするのか ・熱膨張で鉄心とコイルが干渉しないか ・低回転・低出力に割り切れるか

といった問題が一気に現れます。

「回るかもしれない」と「実用になる」は別物だと痛感しました。


通信が成立しないという致命的問題

さらに深刻なのが通信です。

火災現場では、 ・炎 ・煙 ・金属構造物 ・崩落

これらが電波を乱反射・吸収します。

AM、長波、超短波、さらには音波や超音波まで考えましたが、

・通信速度が極端に遅い ・ノイズに弱い ・双方向制御が難しい

という現実が立ちはだかります。

「通信が切れた瞬間、ロボットはただの置物になる」

これは致命的でした。


詰まっているのはここ

ここまで考えて、いま詰まっています。

・完全自律にするほどの判断力は持たせられるか ・通信を前提にしない設計に割り切れるか ・そもそも“何分生き残れば勝ち”と定義するべきか

技術の問題というより、「仕様の決め方」の問題に行き着きました。


おわりに(結論を出さない結論)

このアイデアは、現時点では完成していません。 むしろ、無理な理由の方がはっきり見えています。

ただ、それでも意味はあると思っています。

夢物語を語るより、「なぜ夢で終わるか」を整理することは、次の現実的な一歩につながるからです。

この思考ログは、その途中経過として残しておきます。

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