はじめに
これまでの記事では、
- 何が勝手に起動しているのか
- なぜ起動しているのか
- どうやって突き止めるのか
を見てきました。
この記事④では視点を反転させます。
「自分の意思で、任意のアプリを安全に自動起動させるにはどうするか」
スタートアップはトラブルの温床でもありますが、
正しく使えば「毎回の手作業」を確実に削ってくれる優秀な仕組みです。
自動起動の設計で大事な考え方
まず結論から言います。
自動起動は「便利だから入れる」ではなく
「失敗しても困らない形で入れる」
これが基本原則です。
そのためには、
- どの起動タイミングで
- どの権限で
- どれくらい確実に
起動したいのかを考える必要があります。
選択肢① スタートアップフォルダ(最も安全)
向いている用途
- ユーザーがログインした後に起動すれば十分
- 軽量なツール
- 失敗しても手動で起動できるもの
やり方
- Win + R
shell:startup- 起動したいアプリのショートカットを配置
これだけです。
特徴
- 設定が単純
- トラブル時に原因が分かりやすい
- OSを壊す可能性がほぼ無い
迷ったら、まずここです。
選択肢② タスクスケジューラ(実務向け)
向いている用途
- ログイン前後を細かく制御したい
- 起動遅延を設定したい
- 管理者権限で実行したい
主な設定ポイント
- トリガー:ログオン時 / 起動時
- 遅延:30秒〜数分
- 「最上位の特権で実行」
特徴
- 非常に柔軟
- 失敗してもログが残る
- 業務用途では定番
その分、設定ミスも起こりやすいので、
「設定した理由」を自分で説明できる状態で使うのが安全です。
選択肢③ サービスとして登録(上級者向け)
向いている用途
- 常時常駐
- ユーザー非依存
- バックグラウンド処理
注意点
- 一般的なアプリは非対応
- 設定を誤ると起動不能の原因になる
これは設計段階からサービス前提のプログラム用です。
「便利そうだから」は即撤退ラインです。
やってはいけない自動起動
- レジストリを直接いじる
- Autorunsで無理やり登録
- 起動が重いアプリを大量投入
これは後の自分への嫌がらせです。
実例:おすすめの使い分け
- メモ帳系ツール → スタートアップフォルダ
- 同期・監視系 → タスクスケジューラ
- システム連動 → サービス(慎重に)
「最小権限・最小影響」が基本です。
まとめ(記事④の到達点)
- 自動起動は設計できる
- 一番安全なのはスタートアップフォルダ
- 本格運用はタスクスケジューラ
- サービスは最後の手段
次回の記事⑤では、
実際によくある失敗と、その復旧方法をまとめます。
止めすぎた、消しすぎた、起動しなくなった。
その「やらかし」から戻ってくる道を用意します。
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