
WordPress の高速化について調べていると、Jetpack や Cloudflare、jQuery CDN など「CDN(Content Delivery Network)」という言葉が必ず登場します。
本記事では、CDN がどんな仕組みで、なぜ高速化につながるのかを、初心者でも理解できるようにまとめます。
CDNとは?
CDN(Content Delivery Network)は、画像や JavaScript、CSS などの「静的ファイル」を世界中に設置されたサーバーへコピーし、ユーザーの近くにあるサーバーから配信する仕組みです。
たとえば、関西のユーザーに東京のサーバーから画像を送るより、近畿地方の CDN サーバーから返すほうが圧倒的に速くなります。
通信距離が短いほど、読み込み速度は確実に改善します。
CDNのしくみ
CDN は次のような仕組みで動きます。
- エッジサーバー
世界各地にある「キャッシュ用サーバー」。ユーザーの近い地点に配置されている。 - キャッシュ
一度読み込んだ画像やファイルを、エッジサーバー側に保存。次回以降はオリジン(あなたのサーバー)ではなくCDNから返される。 - ルーティング(経路最適化)
DNS などを使い、最も近いエッジサーバーへ自動的に誘導する。
この3つの組み合わせにより、読み込み速度が大幅に向上します。
jQuery が CDN で読み込まれていた理由
昔から多くのサイトが、jQuery を Google や Microsoft の CDN から読み込んでいました。
これは以下のメリットがあったためです。
- 同じ URL が多くのサイトで利用されているため、ブラウザキャッシュが効きやすい
- CDN サーバーは高速で停止しにくい
- ファイルサイズが最適化されている
結果として、自前サーバーから読み込むよりも高速で安定していました。
CDNを使うメリット
CDN を利用することで、次のメリットが得られます。
- ページの読み込み速度が向上する
ユーザーに近いサーバーから返すため、レスポンスが速くなる。 - 自分のサーバーの負荷が減る
画像やJSなどを CDN 側が肩代わりしてくれる。 - アクセス増に強くなる
突発的なアクセスでもサイトが落ちにくくなる。 - 画像最適化を自動化できるサービスもある
Jetpack や Cloudflare などは WebP 変換や圧縮まで行う。
CDNのデメリット
便利な一方、以下の点には注意が必要です。
- 外部サービスへの依存が増える
- 画像URLがCDN側に置き換わることがある
- 非公開ファイルには向かない(基本的に公開前提の静的ファイル向け)
WordPressで使われる主なCDNサービス
WordPress では次のような CDN がよく使われます。
- Jetpack(WordPress.com CDN)
無料で画像CDN・キャッシュが使える。 - Cloudflare
高速DNSとCDNを一体で利用可能。無料プランも優秀。 - LiteSpeed Cache + QUIC.cloud
LiteSpeed サーバーと組み合わせると非常に高速。 - BunnyCDN
低価格で高性能な商用CDN。 - AWS CloudFront
信頼性が高く企業利用でも安定。
いずれも仕組みは同じで「ユーザーの近くから高速配送する」ことが目的です。
CDNが利用されている身近な例
CDN は WordPress だけでなく、以下のような大規模サービスでも日常的に使われています。
- Google CDN の jQuery 配信
- jsDelivr や unpkg でのライブラリ配布
- YouTube のサムネイル
- Steam や PlayStation のゲーム更新ファイル
- Netflix の動画配信
- Apple の iOS アップデート
- Amazon CloudFront の画像配信
- Twitch の動画データ
- npm パッケージの配布
- 各種Webフォントの配布(Google Fonts など)
ほとんどの大規模サービスが CDN を利用しています。
まとめ
CDN は、WordPress の高速化において最も効果が大きい技術のひとつです。
特に画像の多いブログや、スマートフォンからのアクセスが多いサイトでは、効果は非常に大きくなります。
初心者でも導入しやすいのは以下のサービスです。
- Jetpack の画像 CDN(無料)
- Cloudflare(無料から利用可能)
どちらも設定は簡単で、大きな負荷なくサイト高速化を実現できます。
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