WordPressはなぜ「移行が必要だ」と誤解されやすいのか

WordPressブロックエディターのイメージ画像

ブロックエディターだけで運用してきた人が、なぜ「移行地獄」の正体に気づくのか


結論から言うと

これまでブロックエディターだけを使って記事を書いてきた場合、個別記事をエクスポートして移行する作業は、ほとんどのケースで不要です。

それにもかかわらず、多くの人が
「WordPressは移行が大変」
「Localで作ってAll‑in‑One WP Migrationで移さないと危険」
と思い込んでしまう。筆者も昨日までその一人でした。

この誤解がどこから生まれたのかを整理すると、WordPressの歴史とエディターの進化が見えてきます。


ブロックエディター以前のWordPressは、確かに危険だった

ブロックエディター(Gutenberg)が登場する前、WordPressの記事は基本的に次のような構造でした。

・投稿本文にHTMLを直接書く
・ショートコードが大量に混ざる
・テーマ依存の独自記法が普通に存在する

この時代の記事は、
テーマ・プラグイン・環境が変わると簡単に壊れる

だから賢い人ほど、
・Local環境で作る
・本番には完成形だけを移す
・丸ごと移行プラグインを使う
という運用をしていました。

このやり方自体は、当時としては正解です。


その知識が、今もそのまま語られている

問題はここです。

「HTMLベタ書き時代の常識」が、
「ブロックエディター時代」になっても語られ続けている。

結果として、

・ブロックエディターしか使っていない
・記事本文に独自HTMLやショートコードを入れていない
・画像もブロック経由で管理している

にもかかわらず、
「移行しないと白画面になる」
と不安を植え付けられる。

これは半分正しくて、半分間違いです。


ブロックエディターの記事は、実はとても頑丈

ブロックエディターの正体は、
「構造化されたデータ」です。

見た目は文章ですが、中身は

・段落
・見出し
・画像
・リスト

という意味情報の集合。

だから
・テーマが変わっても
・環境が変わっても
・PHPのバージョンが変わっても

記事そのものは壊れにくい

つまり、
ブロックエディターだけで書いた記事を
「個別に移行する必要があるケース」は、かなり限られます。


「移行が必要」になるのはどんな場合か

冷静に切り分けると、移行が必要になるのは次のようなケースです。

・記事本文に独自HTMLを大量に書いている
・テーマ専用ショートコードに依存している
・カスタム投稿タイプやカスタムフィールドが主役
・サイト丸ごと別ドメインに引っ越す

逆に言えば、
「普通のブログ運用」で
「ブロックエディター中心」なら、
記事単位の移行を考える必要はほぼありません。


なぜ「賢い人のやり方」が誤解されるのか

Local+All‑in‑One WP Migrationという運用は、
高度なカスタマイズをしている人向けの話です。

それを初心者〜中級者がそのまま真似すると、

・本来不要な手間が増える
・WordPressが怖くなる
・更新作業が億劫になる

という、わりと残念な結果になります。

賢い人は、
「必要なときだけ複雑な手段を使う」
という判断をしているだけ。

常に重装備で歩く必要はありません。


今回の気づきが意味すること

ブロックエディターだけで運用してきた。
それは、

すでに
・移行耐性が高く
・保守しやすく
・長期運用向き

な選択をしていた、ということです。

「移行しないと危ない」という思い込みに気づけたのは、
WordPressを一段深く理解した証拠でもあります。

WordPressは、
正しく恐れると、かなり優秀な道具です。

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